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建築学科 在学生の皆さんへ

寝屋川キャンパスでお会いしていない新入生はもちろん、在学生の皆さんも、人類にとって経験したことのないようなこの戸惑いの多い状況のなか、不安を抱えながらも逞しく日々を過ごされていることと思います。授業開始後も、ひきつづき、みなさんの学生生活が人生において大変貴重なものになるよう建築学科一同でサポートしていきます。

大学HPよりご案内致しました通り、学事日程も大幅に変更されました。新年度早々からこのような困難に直面する状況は尋常ではありませんが、平穏に戻ってからも、戻る前も、私たちは貴重な時間をどのように過ごすべきか個々に問われていると思います。この時期に何が正しい情報かを見極め、どのような判断をし、どのような行動をとるべきか、自分自身に問いかけ、落ち着いて、忍耐強く実行することが大切です。その自身への問いかけは、ひき続き、建築を深く学んでいく道のりにおいて、大きな礎となるものと信じています。私たちもみなさんとともに、知的好奇心、探究心、高い志をもって、この今の状況とその先を見つめ、新たな高みを目指します。

周知の通り、古代ローマ時代の建築家ウィトルーウィウスは、著書『建築十書』の中で、建築を成立させる「用・強・美」の三原則について述べています。言い換えると、建築には、機能・用途、構造・強度、美しさ・歓びのいずれも欠けてはならないということです。そのため、古くから建築家とは、あらゆる分野と関わることができる人材だとされてきました。今日においても、建築の世界は幅広く多様です。本、メディア、映画、音楽、絵画、文学から科学まで、さまざまな世界の中にその関わりが見いだせるというのが建築の面白さであり、多様性であり、豊かさでもあります。どこにでも出かけることは難しい状況ですが、今の時間を大切に、建築学の広さ、深さ、面白さに目を向け、自身の興味・関心、専門性をさらに模索する日々にしてください。

授業開始後も、原則、対面での授業は難しい状況ですが、大事なことをどのようなやり方でみなさんにお伝えするのがいいか、知恵を出し合い、これまでとは違うやり方を検討しています。そして、一緒になってこの状況を乗り越えていきたいと強く願っています。

今後も、大学HPの案内、そして、学科HPからのお知らせなど、随時ご確認ください。「情報メディアセンターWebサイト」に掲載の学習管理システムMoodleの利用手順についても今一度目を通しておいてください。

一日も早く授業やゼミで皆さんにお会いできることを教職員一同楽しみにしています。

建築学科一同

学科長 加嶋章博